どうも!KAZUTOです

置き字とは
まず、そもそも
置き字とは何かというと
文中や文末にありながら
訓読上は読まない字
のことを言います。
このような読まない字が出てくるのは
前後の漢字の送り仮名に
その意味が反映されていたり
その漢字に対応する
ちょうどいい日本語がない
というのが理由です。
読まない字であるために軽視されがちですが
日本語のでいうところの
接続詞や助詞のような働きをし
非常に重要なので軽視しないようにしましょう。
置き字まとめ
それではここからは
具体的な置き字について
解説していきます。
補足
以後
カタカナがその
置き字によって前後の文字につく『送り仮名』を
平仮名がその意味を表します。
以後
カタカナがその
置き字によって前後の文字につく『送り仮名』を
平仮名がその意味を表します。
而(ジ)
而の働き
- 順説
→ードモ、ーモ
:しかして、しかうして - 逆説
→ーテ(デ)、ーシテ
:しかるに、しかも、しかるを
これはおもに文中で使われます。
乎(コ)
乎の働き
英語の前置詞のような働き
- 場所/時間
→ーニ、ーへ
:ーに、ーへ - 対象/目的
→ーニ、ーヲ
:ーに、ーを - 起点
→ーヨリ
:ーから - 比較
→ーヨリ(モ)
:ーよりも - 受け身
→ーニ…ル、ーラル
:ーに…される
主に文中の
補語の前で使われます。
置き字以外の用法で
『疑問・反語』の「や・か」もあります。
於(オ)
於の働き
英語の前置詞のような働き
- 場所/時間
→ーニ、ーへ
:ーに、ーへ - 対象/目的
→ーニ、ーヲ
:ーに、ーを - 起点
→ーヨリ
:ーから - 比較
→ーヨリ(モ)
:ーよりも - 受け身
→ーニ…ル、ーラル
:ーに…される
主に文中の
補語の前で使われます。
置き字以外の用法として
「~において」
というものがあります。
于(ウ)
于の働き
英語の前置詞のような働き
- 場所/時間
→ーニ、ーへ
:ーに、ーへ - 対象/目的
→ーニ、ーヲ
:ーに、ーを - 起点
→ーヨリ
:ーから - 比較
→ーヨリ(モ)
:ーよりも - 受け身
→ーニ…ル、ーラル
:ーに…される
主に文中の
補語の前で使われます。
置き字以外の用法として
「ゆく(行く)」
というものがあります。
焉(エン)
焉の働き
- 断定
- 強調
- 詠嘆
- 疑問
(日本語に対応する読みなし)
これは文末で使われます。
置き字以外の用法として
- 疑問詞「いづくんぞ」
- 指示語「これ」
があります。
矣(イ)
矣の働き
- 断定
- 強調
(日本語に対応する読みなし)
これは文末で使われます。
兮(ケイ)
兮の働き
- 語調を整える
- 感嘆
- 強調
(日本語に対応する読みなし)
主に漢詩において使われます。
以上が主な置き字になります。
接続詞の働きをするものは
文の展開を捉える上で特に重要なので
しっかりと頭に入れておきましょう。
以下に今回紹介した置き字をまとめます。
意味や読みはあえて書いていないので
わからない場合はもう一度上を見返して下さい!
まとめ
- 而
- 乎
- 於
- 于
- 焉
- 矣
- 兮

漢文において置き字は
軽視されがちだけど
重要だから軽視しないように!
あと例文と合わせて
覚えるといいぞ!
今回はこれで以上だ!
今回は、漢文の
置き字
について解説していきます!